物語学の森 Blog版
野上弥生子北軽井沢山荘
2017-09-11 Mon 07:04


 先週日曜日、軽井沢高原文庫に足を延ばして、茅葺き屋根を葺き替え、改修を終えた野上弥生子の山荘を訪れました。注意書きを確認していましたが、気になって調べてみたところ、N大の和歌文学ゼミのみなさんも十数年前、おなじところで記念撮影をしていました。ひと安心。
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東海大学桃園文庫太氏書入本「竹取物語」
2017-09-10 Sun 11:10

  三手文庫と並ぶ契沖校本の一本。1988年夏の調査。修士課程時代の書写にかかり、いずれ再調査予定。

 参考 國學院大學図書館武田祐吉旧蔵・平瀬本『竹取物語』(こちらも契沖校本のひとつ)
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伝後光厳院筆『竹取物語』断簡集成 -計 11枚リンク集
2017-09-08 Fri 09:22
生い立ち
 伝後光厳院筆『竹取物語切』については、拙著『かぐや姫と絵巻の世界』武蔵書院(178頁)で9枚、2016年に鶴見大学で開かれた「平安文学、どれが流布本?なにが異本?」展のパンフレットでも9枚となっていましたが、志香須賀文庫蔵の「蓬莱の玉の枝」三行が落ちていました。これにこの2月「かぐや姫の生い立ち」の一枚、高城氏所蔵の切の前段にあたる本文「(くらきところ)なくひ可利みち堂りお支那(きな)」が出現。いずれも新井本(古本系統)に近く、流布本とは対立する本文特性を保有しています。これでのべ11枚。心覚えに記します。

『竹取物語本文集成』 【未収録断簡】▼
1 個人蔵 伝承筆者未詳      ▼かぐや姫の生い立ち    
2 高城弘一氏蔵(伝後光厳院筆)    妻問い
3 毘沙門堂蔵(伝後光厳院筆)      火鼠の皮衣
4 志香須賀文庫蔵(伝後光厳院筆) ▼蓬莱の玉の枝
(久曽神昇編『物語古筆断簡集成』汲古書院、2002年)
5 加賀文庫蔵(伝二条為定筆)      龍の首の玉
6 志香須賀文庫蔵(伝後光厳院筆)  龍の首の玉
7 個人蔵(伝後光厳院筆)        燕の子安貝
8 南園文庫蔵(伝後光厳院筆)    御門の求婚
9 田中登氏蔵(伝後光厳院筆)     御門の求婚
10 田中登氏蔵(伝後光厳院筆)     御門の求婚
11 田中登氏蔵(伝後光厳院筆)   御門の求婚
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黄壁の家
2017-09-04 Mon 06:15


 軽井沢借宿の「遠近宮」周辺を歩き、黄壁ぬのや・土屋家の歴史を学ぶ。「佐藤某が盗人を撃退」の記事に見える黄壁の家がこの旧家。
 天ざるそばは、追分そば茶屋にて。繁忙期はメニューがシンプル。お隣は女子大のゼミ合宿かと思いきや、男子学生一名。先生が記念写真を撮っておででした。このあたりは大学寮も多いところ。   

 午後は、追分郷土館の講演会を拝聴。応募者多数、満員の盛況でした。
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常陸になりて下りしかば。
2017-08-31 Thu 08:34


 午前中に仕事を終えて、石岡市ふるさと歴史観(石岡小学校敷地内)に足を延ばしました。小学校の校地整備で常陸国府全体の遺構が発掘調査されています。作者の常陸国の知識は、『万葉集』以来の「筑波山」をめぐる歌枕>から得たものとされています。
 
  「道のはてなる常陸帯の」と、手習にも言種にもするは、いかにも思ふやうのあるにかありけむ。「竹河」巻

※東路の 道の果てなる 常陸帯の かごとばかりも 逢ひ見てしがな(『古今和歌六帖』五巻三三六〇)

これに受領の家出身として、外祖父・藤原為信が常陸介であったことが重要な要因であったのだろうと推測します。

『『源氏物語』と常陸国

 伊予介といひしは、故院崩れさせたまひて、またの年、常陸になりて下りしかば、かの帚木(空蝉)もいざなはれにけり。須磨の御旅居も遥かに聞きて、人知れず思ひやりきこえぬにしもあらざりしかど、伝へ聞こゆべきよすがだになくて、筑波嶺の山を吹き越す風も、浮きたる心地して、いささかの伝へだになくて、年月かさなりにけり。限れることもなかりし御旅居なれど、京に帰り住みたまひて、またの年の秋ぞ、常陸は上りける。  「関屋」巻

 あいなくそのことに思し懲りて、やがておほかた聖(宇治八宮)にならせたまひにけるを、はしたなく思ひて、えさぶらはずなりにけるが、陸奥国の守の妻(中将君)になりたりけるを、一年上りて、その君平らかにものしたまふよし、このわたりにもほのめかし申したりけるを、聞こしめしつけて、さらにかかる消息あるべきことにもあらずと、のたまはせ放ちければ、かひなくてなむ嘆きはべりける。さてまた、常陸になりて下りはべりにけるが、この年ごろ、音にも聞こえたまはざりつるが、この春上りて、かの宮には尋ね参りたりけるとなむ、ほのかに聞きはべりし。
 かの君の年は、二十ばかりになりたまひぬらむかし。いとうつくしく生ひ出でたまふがかなしきなどこそ、中ごろは、文にさへ書き続けてはべめりしか」 と聞こゆ。              「宿木」巻

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