物語学の森 Blog版 東原伸明・山下太郎編『大和物語の達成─「歌物語」の脱構築と散文叙述の再評価』
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東原伸明・山下太郎編『大和物語の達成─「歌物語」の脱構築と散文叙述の再評価』
2020-06-09 Tue 07:20


 編者と原さんから拝受。ありがとうございます。
かなり以前の記憶になるが、東原さんが『源氏物語』「若紫」巻の『大和物語』に関する引用論を口頭発表したとき、原則若手の報告は全否定のスタンスだった三谷邦明さんが、「『大和』で『源氏』も読めるかな」と肯定的な評価をしたことを覚えている。

物語研究会1991年11月例会 早稲田大学
身体に刻みこむ=刻みこまれた話型―「若紫」巻の〈引用〉と〈読み〉による創造― 東原伸明

 これは、第二章の「プレテクスト『大和物語』の想像力と創造力─『源氏物語』「若紫」巻の 注釈・引用・話型」の構想となったものと思しく、論文後記に、おうふうから出された第二論文集『源氏物語の語り・言説・テクスト』(2004年)の論文の改稿とあるから、常に東原さんの引用論の基本線にある問題ということなのだろう。
 なお、物語研究会では、東原さんの報告は『大和』が冠されていないのでヒットしないが、延べ20本の『大和物語』の報告が確認される。とくに直近の報告は、この論文集にもれなく寄稿した学習院勢。『源氏物語』だけの会ではないことが、ものけんのプライドである。夏の大会にはいつも駆けつけてくださる山下さんや、原さんの力作論文ともども、御架蔵をお勧めする。

 なお、物語研究会、神田龍身さんとともに次回の発表者の予定だったはずだが、すでにコロナ延期は三回に及び、大会開催も白紙である(と思う)。4月の報告者が見つからないとのことで引き受けたところではあるが、今年度は創立50年の節目の年。以後、学界オールスター目白押しの発表ラインナップだったと側聞する。いずれにせよ、再開後の事務局にお任せするしかない。

 
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