物語学の森 Blog版 この意訳はどなたのものなりや
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この意訳はどなたのものなりや
2020-02-19 Wed 08:15
 春から引き継ぐことになる『源氏物語』講座は、正編の現代語訳と「浮舟」物語の本文とで構成されていた。後者は入手したが、前者は、だいたんな意訳で、物語内容を大幅に補っているテキストであるが、手許の蔵書でリサーチしてみたものの、典拠不明。前任が故人で、ご遺族が講座幹事長に訃報を伝えた際、葬儀参列に関しては断ってきたので、会で花を贈って供養としたとのことで、お尋ねも出来ない。

 このテクストが誰のどの本か、お分かりの方はご一報を乞う。

葵巻

花の宴があってからまもなく、桐壺帝は東宮に位を譲られました。東宮が朱雀帝として新しく政務を執られ、母の弘徽殿の女御は皇太后になられました。源氏の君は御御代替わりの後は何か物憂く、軽々しい忍び歩きもつつしんで、どこの女の許へも通わず、ただし自分のつれない藤壺中宮のことをのみ思い暮らしていらっしゃいました。

 大島本本文
世の中かはりて後、よろづもの憂く思され、御身のやむごとなさも添ふにや、軽々しき御忍び歩きもつつましうて、ここもかしこも、おぼつかなさの嘆きを重ねたまふ報いにや、なほ我につれなき人の御心を、つきせずのみ思し嘆く。
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