物語学の森 Blog版 定家本「若紫」巻本文からわかること
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定家本「若紫」巻本文からわかること
2020-01-29 Wed 08:05

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 昨年発見された定家本「若紫」巻の影印本が、この三月には刊行されるという。折しも、2月29日の大阪朝日新聞中之島会館で行われるシンポジュウム事務局から、学会常任委員会の推薦による招待葉書も届き、関係各位の「勉強せよ」との好意的なご下命であるから、日程を調整して出向くこととしたい。

 八木書店のパンフレットの内容見本の画像から、渋谷榮一先生の大島本影印本文と当該箇所を校合してみた。用字の半数が異なり、大島本は「露」二例「僧都」のように漢字を当てる傾向が顕著であることが明確になるだろう。
 また、用字法から、大島本は、この定家本を書本にしたのではなく、この書承系譜間には、複数の青表紙本を介していることが判明する。この定家本も大島本も江戸時代には毛利家の所有であったらしいが、定家本と大島本は書写上での接触はなく、毛利家蔵書として大島本が収納された後に、定家本が収められたことになるだろう。


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