物語学の森 Blog版 『枕草子』の研究指南書
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『枕草子』の研究指南書
2019-12-16 Mon 08:46


 日本文学協会枕草子を読む会の輪読担当につき、写真の諸注釈書を読み比べる。この草子の成立過程に関するくだりがあり、議論を深めることができた。それにしても、『枕草子』はかつては隆盛であったが、今となっては研究指南書が古すぎて、研究の進んだところが簡単に把握できない。例えば、長保2年(1001)12月、中宮定子薨去後、後宮を退下して藤原棟世とともに摂津に赴き、父の桂山荘、棟世の月の輪山荘に隠棲したとされる清少納言だが、注釈書の人物考証では、寛弘年間に任じた官職の人物も登場することもあり、外部徴証と内部徴証が矛盾する場合も数例。これを克服する考証もあるにはあるが、読まれていないこともある。やはり最新の研究指南書が必要のようだ。
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 津の國にある頃、内御つかひにたゝたかを

23 世の中を厭ふなにその春とてや 伝本ニモ無末
 冷泉家時雨亭文庫本『清少納言集』
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岸上慎二編『枕草子必携』 學燈社, 1967.年
塩田良平編『枕草子 諸説一覧』 明治書院, 1970年
『枕草子講座』 有精堂出版 四巻 1975-1976年
『枕草子大事典』 勉誠出版, 2001年
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