物語学の森 Blog版 「みむろといんへのあき た」の「斎部」氏のこと。
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「みむろといんへのあき た」の「斎部」氏のこと。
2019-05-06 Mon 06:39
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『竹取物語』諸本の異同
古本系 
新井本  この子の名をみむろのあきたをよひてつけさす 
第一類
武藤本  名をみむろといんへのあきたをよひてつけさす
武田本  なをみむろといんへのあきたをよひてつけさす
久曽神本 (名)をみむろといんへのあきたをよひてつけさす
第二類
島原本  名をみむろとのいむへのあきたをよひてつけさす
第三類
吉田本  名をみむろといむへのあきたをよひてつけさす
紹巴本  名をみむろといむへのあきたをよひてつけさす
古活字十行甲本
       名をみむろといむへのあきたをよひてつけさす

 かぐや姫の命名者は、以上のような異同があるものの、『古語拾遺』(斎部弘成撰・802年)の斎部(忌部)氏とするのが、流布本。これに対し、古本系にはこれがない。この連休みは、三種の神器を学び直そうと、記紀と『古語拾遺』を集中的に読んでいたのだが、このくだり、「みむろ-御室」が「神を祭るところ」の意であるから、さらに流布本改訂者がこれを権威化するために「斎部」氏にあやかろうと本文に挿入したのだろうという仮説が浮上。宇治の三室戸寺では写真のような「かぐや姫グッズ」を販売しているものの、古本系では「みむろ」であって、地名の特定には至らない。三室戸寺さん、ごめんなさい。

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