物語学の森 Blog版 新元号「令和」覚書-「令」は明朝体で書くべき話
FC2ブログ
新元号「令和」覚書-「令」は明朝体で書くべき話
2019-04-06 Sat 06:46
 新元号は「令和」。官房長官の掲げた書の揮毫者は、私の母校で書道を学んだ人なら、すぐに謙慎流-青山杉雨先生門下の方と分かったはず。楷書の場合は唐代の古典に立脚した独特のフォルム。
 また、2種類ある「令」の字は、私の先輩でもあり、後輩でもある「文献学者」山口謡司さんの文字論が話題を呼んでいるようだ。氏は、以下のように述べている。

■「令」という字が持つ、ふたつの意味

「令和」に使われた、「令」と「和」という漢字について伺いました。「令」は書き方が二種類あることでも話題になっていますが……。

山口:最後の1画を「マ」のように書くのか、それとも真っすぐ下に下ろすのか、と話題になっていますね。「マ」と書くのは、人が命令を受ける、何かをさせるという意味で使います。「玲」という字がありますが、宝石がふたつ重なって綺麗な音を立てる、というような意味があるんです。こういうときは、真っすぐ下ろします。
クリス:ひとつの漢字の中にそういう違いがあるんですね。
山口:意味がふたつあるので、形もちょっと違うんです。厳密に決まっているわけではないんですけど、だいたいそういう使い分けをしています。今回の場合は、「命令」という意味ではないので、真っすぐ下ろすのがいいと思います。

 漢字学に詳しい氏の説明は、以下の「隷書」と「古代文字」の生成過程から類推するに、この書き分け説は合理的だと思う。後者は、『説文解字』『漢字源』『字通』、それぞれ、冠姿の人が神から命を受けているさまの会意文字・象形文字と説明しているからである。
 典拠とされる『万葉集』「梅花の宴の序」についてまた明日。 

k-686.gif

20196o102.png





別窓 | 右書左琴の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<新元号「令和」と「梅花歌序」の望郷、相聞の主題性 | 物語学の森 Blog版 | 高堂さん>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 物語学の森 Blog版 |