物語学の森 Blog版 新座の地名
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新座の地名
2018-10-08 Mon 06:31
 急遽、古典文学を小一時間話すことになり、近隣の古典ということで、『伊勢物語』の武蔵野章段でまとめることにした。黒目川沿いで『伊勢物語』業平伝承があり、新座市では「野寺」が以下の和歌(私家集大成・国歌大観未収録)にちなむ地名である。

武蔵野の 野寺の鐘の 声聞けば 遠近(おちこち)人ぞ 道いそぐらん  (在原業平)
はるばると 思いてもやれ 武蔵野の  ほりかねの井に 野寺あるてう   (紀貫之)

野火止」は『伊勢物語』12段によるもの。

  むかし、男ありけり。人のむすめを盗みて、武蔵野へ率てゆく程に、盗人なりければ、国の守にからめられにけり。女をば草むらのなかにおきて逃げにけり。道くる人、「この野は盗人あなり」とて火つけむとす。女わびて、 
 武蔵野は今日はな焼きそ若草の  つまもこもれりわれもこもれり
とよみけるを聞きて、女をばとりて、ともに率てけり。

 2016年10月12日午後3時過ぎ、この地から黒煙が立ちのぼったのは記憶に新しい。近隣朝霞市の「膝折」もまた、黒目川・業平伝承によるもの。いずれまとめる予定。


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