物語学の森 Blog版 廣田收著『古代物語としての源氏物語』
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廣田收著『古代物語としての源氏物語』
2018-08-29 Wed 06:35


 学会シーズンの戦陣を切って、著者・廣田先生から大著『古代物語としての源氏物語』拝領。ありがとうございます。受け取って梱包を解くと、美麗な装丁の本書に「あぁ、おぉ」と声を挙げる。「まえがき」にも共感。

 「研究として『源氏物語』をどのように読むのか」というとき、こう読まなければならないという決まった読み方が最初からあるはずもないが、ただ単に恣意的な読みを披露し、散漫な感想を述べるだけでは『源氏物語』の研究としての読みに共感は得られないであろう。
 なぜなら、私的な読みに思わず知らず現代的もしくは近代的な基準による解釈が紛れ込む可能性があるからである。『源氏物語』が「読解至上主義」に陥ることを非難する向きもあるが、その危険性を回避し、私的な読みの暴走を抑制できるのは、注釈と隣接科学の成果を参照することであることは言うを俟たない。

 強引で恣意的な読みは、まさにわたくしの強く批判するところだ。「読み」派を称する諸氏に強く本書を薦めたい。
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