物語学の森 Blog版 終活に深く関わる
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終活に深く関わる
2017-12-26 Tue 08:13
 12日は普段と変わらず塵を出していた隣人さんが、13日夕方、我が家の前でしゃがみ込んで苦しがっていたので、救急車を呼ぼうとしたところ、「明日、大学病院での定期検診があるから」とこれを断って、自宅になんとか辿り着いたのを見届けて、その日は気になったままで終わりました。
 16日土曜日の午前中、スマホに着電があり、「結局、入院することになった。後のことは頼む」との内容。18日月曜日には出勤前に病院を尋ねたところ、たいへん恐縮していらした。ところが、火曜日の野田の市民講座の最中、しきりに着電があり、お昼休みに電話すると、担当医からで、かなり深刻な状態なので、会話の出来るうちにすぐ来て欲しいという。午後の『源氏物語』を終えて駆けつけたところ、自称・天涯孤独の隣人は、まだしっかりしており、かねてからお考えだったようで、あれこれと指示を承る。若い担当医からは、肺ガンの肝臓転移と、せき込んだことから発症した肺炎で、炎症性変化が予測不能の危険な状態だと言う。本人の意識は確かで、指定された関係各所に電話するも、何につけても必要なのは、本人自筆の「委任状」。白内障から緑内障に転じて、仕事と釣りもあきらめ、養生に務めていた人であり、呼吸困難で8割程度しか酸素が体内に行き渡らぬ状態ながら、記憶は明晰でした。
 20日水曜日は授業を終えて夕方から。進捗状況とにわか勉強の法的問題を説明して、了解を得る。オペと延命治療はしないとのことなので、睡眠薬をお願いして、帰宅。
 21日木曜日は八王子出張の後、本人希望の下着と看護師希望のものとを購入持参し、さらに病院と自宅を二往復、ほぼ処理すべきことがまとまったことがわかると、安心したように「オレ、寝ていいかい」とベットに深く身を委ねました。
 22日の金曜日夕方になると、すべての数値が素人にも判るレベルで一気に低下、脳に酸素が行き渡らぬゆえか、意識も朦朧としているようで、一言も話さずに帰宅しました。
 そして、23日土曜日早暁、4時44分に「心音低下」で呼び出され、日大板橋病院に駆けつけたところ、すでに心肺停止。医師団の宣告を受け、優しい看護婦さんも加わって全員拝礼。時に5時44分。霊安室で業者を待つこと一時間。地元のお寺さんに安置して死に水をとり、帰宅すると快晴の朝日が昇っていました。
 その後も、市役所、各所に連絡したものの、身よりのないことから、業者担当の届け出は難航。かような死に対して、かくも世間は冷たいものと知ったこの数日でした。 
 15年前に亡くなったお母さんの位牌から、宗派は曹洞宗と判明。それでも、今週、土曜日に遺言通りの市営霊園で告別式の運びとなりました。
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