物語学の森 Blog版 陽明文庫本『紫式部集』52番歌の本文異同-『紫式部と和歌の世界』補訂。
陽明文庫本『紫式部集』52番歌の本文異同-『紫式部と和歌の世界』補訂。
2017-12-12 Tue 07:07
新訂版 紫式部と和歌の世界―一冊で読む紫式部家集 訳注付新訂版 紫式部と和歌の世界―一冊で読む紫式部家集 訳注付
(2012/05)
不明

商品詳細を見る


 いくつかお問い合わせを頂いた陽明文庫本『紫式部集』にあって、実践女子大学本にはない52番歌の本文異同の件、廣田先生の御論文により、以下のように訂正します。

 廣田收「『源氏物語』「物の怪考(二)」」「人文学報」同志社大学、2017年11月「付記」。
周知のように、この歌は実践本にはないものである。これは諸本の異同を整理するときに、宮内庁書陵部蔵の乙本、也足本を実践本と混同したために起った誤謬である。したがって、「実践本」とある異同は「也足本」と訂正していただきたい。
 ちなみに、この伝本は竹内三千代氏『紫式部集評釈』(桜楓社、1969年)に対照表として翻刻、掲載されている。

  八重やまぶきをおりて、ある所にたてまつれたるに、ひとへの花のちりのたてまつれたるに、ひとへの花のちりのこれるをゝこせ給へり
五二 おりからをひとへにめづる花の色は うすきをみつつうすきともみす

 注 おこせたまへり-○宮内庁書陵部蔵乙本・也足本「おこせたまへりけるに」
               ×実践本「おこせたまへりけるに」
   めぐる-○宮内庁書陵部蔵乙本・也足本「めつる」。「薄き」と「薄黄」とを懸ける。
               ×実践本「めつる」。「薄き」と「薄黄」とを懸ける。


別窓 | 源氏物語の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<日記文学と博士論文 | 物語学の森 Blog版 | 食欲復活>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 物語学の森 Blog版 |