物語学の森 Blog版 后の宮と忠雅妻・六の君の物語- 『うつほ物語』 国譲・下巻より 
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后の宮と忠雅妻・六の君の物語- 『うつほ物語』 国譲・下巻より 
2017-11-09 Thu 10:03
 日曜日の輪読会の準備中。

国譲・下巻
うつほ邸図  ゴチックは朱雀院、三条大宮・源正頼邸(六の君里下がり中)、三条京極邸(兼雅、仲忠邸)

  『うつほ物語』 国譲・下巻                    おうふう 787⑤
かく、后の宮、わが御族より始め、上達部・親王たちを、「憎し」と思したれば、むつましかるべきおとどたちも、かしこまりて参り給はず。かかれば、「なほ、心憂い世なり。これらが世になり果てぬるにこそはあめれ。かかることを見で、御髪下ろして、さりぬべからむ所に籠り居にしがな」と思せど、「ただ今は、心納めぬやうなり」と思す。
[朱雀院。]
かくて、太政大臣の北の方は、このことによりてこそ、宮の御婿取りもあべかりしか、今は音もなし。若君達は恋ひ泣き給ふ、御腹はゆくゆくと高くなる。何心もなく出で給ひて、秋の頃ほひ、夜寒に、心細きを、月ごろ離れ給ひて、心細く思す。おとども、夜ごとにおはしつつ泣きわび給へば、「いかがせむ」とて渡り給ひぬ。
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