物語学の森 Blog版 『法苑珠林』「剃髪部」「出家作法」と伝源信編『出家授戒作法』
『法苑珠林』「剃髪部」「出家作法」と伝源信編『出家授戒作法』
2017-11-04 Sat 10:01
『法苑珠林』「剃髪部」「出家作法」
 初欲出家依律先請二師、(略)又『清信士度人経』云、若欲剃髪先於髪処、香湯灑地、周円七尺内四角懸幡、安一高座擬出家者坐、後復施二勝座二師坐、欲出家者着本俗服、拝辞父母尊親等訖、口説偈云
  流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者
説此偈已脱去俗服
  ※ 『清信士度人経』は、中国で成立した偽経。

 天台僧・良忍(1073~1132年)編・曼殊院本『出家作法』
  次出家者拝氏神、国王、父母等
叡山文庫真如蔵本『出家作法』
 次出家者着俗服拝内外氏神国王父母等、次戒師唱云、流転三界中…
 
 『出家授戒作法』
先七尺内四角懸幡、於中間設三勝座、一和上料也、一出家人格也、一教授人料也、
次和上持香水灑浄四方、
次出家者、礼四方、各三度 始自東、次南、次西、次北、
次聖朝、次南外、次氏神、次父母、
次剃除髪而被法服、但頂髪残三五行、暫不着袈裟、
次三礼 法用如例、大毀形唄 或如来唄、次薬師散華、
次表白事由、(略)
次出家者和上問云、我今除次頂髭髪、許否 答許三返、頂髪剃髪頌云 次第ヲ取ル
 流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者
次出家者、手捧袈裟和上三度置出家者頂上、即着衣、与法名頌云 (略)

『平家物語』巻十―十四「維盛出家」 ※維盛(?~1159年)
…中将((平維盛))御涙せきあへず。「流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者」と三度唱へて、すでに剃られ給けり。「北の方に変らぬ形を今一度見え奉りてかくもならば、おもふことあらじ」と思し召すぞ罪深き。中将も重景も同年にて、廿七にてぞおはしける。 (延慶本)

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