物語学の森 Blog版 大島本『源氏物語』と佐渡・紀州人脈
大島本『源氏物語』と佐渡・紀州人脈
2017-10-09 Mon 08:27
 昭和8年頃、傳飛鳥井雅康筆本『源氏物語』(大島本)数冊を携えて、南葵文庫主事の高木文のもとにやってきた「田中とみ」に紹介状を書いたのは、以下の三名。

○山本悌二郎(1870-1937、佐渡相川出身、元農林大臣、新潟一区選出衆議院議員(立憲政友会)、三島由紀夫『宴のあと』のモデルで元外務大臣・有田八郎の実兄。昭和11年2月の衆議院選挙で11選ののち、議員辞職。この間、昭和10年には美濃部達吉の天皇機関説を批判し、国体明徴運動を主導、大東文化学院副会頭、第五代会頭。昭和12年12月、大東文化学院玄関で脳溢血に倒れる)
○前田米蔵(1882-1952、和歌山県出身、旧東京府6区選出衆議院議員(立憲政友会))、
○山東誠三郎(1888-?、和歌山県御坊市出身、慶應義塾大学理財科卒業、紀州家理事、第一回参議院議員選挙(1947)和歌山選挙区から出馬するも落選、当選は紀州家当主徳川頼貞)の紹介状を持参していたという(『書物展望』昭和10年8月)。

 「紹介状」は佐渡出身の山本悌二郎が主導し、高木文を買い主候補と定め、高木文が主事を務めた南葵文庫の繋がりから、和歌山県出身で、立憲政友会の同僚代議士・前田米蔵、さらに紀州家理事の山東誠三郎の「紹介状」を揃えたものと思われる。
別窓 | 高木文 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<『大川周明日記』と川島芳子 | 物語学の森 Blog版 | 北昤吉と佐渡人脈>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 物語学の森 Blog版 |