物語学の森 Blog版 千野裕子著『女房たちの王朝物語論 -『うつほ物語』『源氏物語』『狭衣物語』』
千野裕子著『女房たちの王朝物語論 -『うつほ物語』『源氏物語』『狭衣物語』』
2017-09-26 Tue 06:51
 著者より『女房たちの王朝物語論 -『うつほ物語』『源氏物語』『狭衣物語』』を拝受。ありがとうござました。女房論に関しては、必要あって吉海直人さんや、野村倫子さんらの著作をあらあら読み返したところ。これら先行諸説も過不足なく取り込まれ、お得意の「系図」とも相待って、「女房」総体の物語史を語る見事な結晶体となっています。とりわけ、『狭衣』に比重が大きくなるのも、この物語を突き動かす原動力となっているのが「女房」だからなのだということを学びました。大塚ひかりさんの「「脇役」の「欲望」が物語を動かす。政治情報、男女の秘密、物語の過去……すべてを握って物語のゆくえを決めるのは主要人物に仕える「女房たち」だった。作者も多くは女房であった王朝物語への新しいアプローチ」なる帯文が本書の魅力と本質を見事に捉えています。みなさん、ぜひ、御高架をお願いします。

 千野さんにアシスタントをお願いした『マンガでわかる源氏物語』は、台湾語訳も出版され、発売5年後の今もamazonの『源氏物語』部門で10位前後をキープするロングセラーとなっています(2017年9月26日6時30分現在6位!)。こちらもよろしくお願いいたします。
 ちなみに、近著『古典文学の常識を問う』は、同じくamazonの「古典文学研究」部門6時30分時点17位。なお昨晩は4位。まこと機嫌良く床につけました。そう、頻繁にチェックするつまらぬ男です。
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