物語学の森 Blog版 『婦人世界』昭和2年10月號「談話くらぶ」
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『婦人世界』昭和2年10月號「談話くらぶ」
2017-09-24 Sun 06:05
婦人世界・読者欄
談話くらぶ

まあ、先生「香炉の夢」はどうしたのでせうか。四度までもお待ちしたのにやつぱりない。……いつぞや北大路先生は御病気と伺ひましたが、その後如何でせうか。私は高原で名高い所なんです。避暑地にはふさはしい所ですからどうぞ北大路先生に御出遊下さるやう申し上げて下さいませ。(甲斐山地 高藤生)

「香炉の夢」は八月號にも出てないのね。私はがつかりしてしまつたわ 小菊ちやんは今頃どうしてゐる事でせうね。最後に「花は咲けり」の美鈴ちやんの幸福を祈ります。
(福岡にて 順子)

先日記した北大路春房『香炉の夢』についての読者の声。病気を理由に「休載」し、そのまま中絶に至る経緯が読者に伝わっていないことが判ります。すでにこの年、池田亀鑑は東大副手、芳賀矢一記念会の『源氏物語』注釈書集成、くわえて実業之日本社社員でもあったため、首が回らなくなった方便だったのでしょうか。
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