物語学の森 Blog版 『竹取物語』の「笑ひ」
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『竹取物語』の「笑ひ」
2017-09-13 Wed 08:01
 『竹取物語』の「笑ひ」は以下の通り。流布本で4例。新井本で3例。①は安堵の笑み、②は冷笑、③は攻撃的な蔑笑で漢文訓読調。

鍛冶匠ら「この宮より賜はるべきなり」といふを聞きて、かぐや姫、暮るるままに思ひわびつる心地、笑ひさかえて、翁を呼びとりていふやう「まこと蓬莱の木かとこそ思ひつれ」

②「『大伴の大納言殿の人や、船にのりて、龍殺して、そが首の玉取れり』とや聞きし」と問はするに船人答へて云はく「あやしき事かな」と笑ひて「もはら、さるわざする船もなし」

③家にすこし残りたりける物を、龍の玉取らぬ者どもに賜びつ。これを聞きて、離れたまひし元の上は、腹を切りて笑ひたまふ。糸を葺かせ作りし屋は、鳶、烏の、巣にみな食ひ持て往にけり。

石上中納言貝をえ取らずなりにけるよりも、人の聞き渡らむ(流布本=笑はむ)ことを日にそへて思ひたまひければ、ただに病み死ぬるよりも、人聞きの恥ずかしくおぼえ給ふなりけり。

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