物語学の森 Blog版 「少しことさめ」た話
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このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
「少しことさめ」た話
 野田市欅の木図書館の古典講座を終え、近隣のショッピングセンター内にある、銀行の無人キャッシュでスペンサーで別のカルチャーセンターの講座料を引き出したところ、なんと財布を置き忘れるというハプニング。気付いたのは、大泉学園で夏向きのシャツを購入する直前。これ以前に立ち寄ったところは二箇所。やはり置き忘れたらしいということで、銀行に電話すると支店の担当に回され、三分ほどで、「財布を拾ったが、どうしたらよいか」と言う問い合わせがあったとのこと。所轄の警察署に問い合わせると、交番に遺失物として保管されていることも判明。小一時間懸けて交番にたどり着きました。
 遺失物は中身を総て確認するようで、「コピーカード」から届いたときには職業もある程度特定されていたもよう。大学を出てからまだ二代目、ただし、色を黒に換えただけの同じブランド、購入時にローマ字で氏名を入れてあり、身分証明書はスマホにあるので、もっとも時間がかかるはずの人物特定は三秒で済みました。
 
 しかし、しかし、……現金が13%足りない(苦笑)。もっとも財布の中身が豊かな日なので、それなりの額でした。結局、拾った方はショッピングセンターに届けたとのことで、お巡りさんが受け取りに出向いたとのこと。結果、氏名も判らず、お礼も出来ませんが、1割を謝金にしたと考え直して、被害届は出さずに、受け取りの署名。防犯カメラもあるから一枚抜いた人も特定できるように思ったりもしましたが、面倒なことになりそうで断念。「中身を全部抜かれていることもありますから、ラッキーですよ」と婦警さんににこやかに声に懸けられ、お礼を申し上げて交番を後にしました。

 『徒然草』11段に「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里に」洗練された風流な庵があったものの、「大きなる柑子の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりをきびしく囲」ってあったのが、「少しことさめ」た話がありました。書き残して後日のいましめとします。



2017-06-21 Wed 06:53
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