物語学の森 Blog版 昭和4年2月号「日本少年」談話室 編輯室より
昭和4年2月号「日本少年」談話室 編輯室より
2017-01-16 Mon 06:55
 懸案の原稿はほぼまとまりました。更新が滞ったので、一部新資料を公開します。昭和4年(1929)2月、(24巻2号)、池田亀鑑(当時32歳)は、1月号から青山桜州として「日本少年」名誉主筆を務める。巻末の編集部欄を翻刻引用します。

談話室 編輯室より
日少の黄金時代!日少の黄金時代!全く、我が「日本少年」の黄金時代が現出しました。全日本憧憬の的、青山櫻州先生を名誉主筆に推戴し、在来の編輯方針を一新して以来、俄然、人気は日少に集中し、十二月號も売り切れ、一月號も忽ち品切れ、買ひ遅れた少年が本社にわざわざ来られても、一部も残ってゐないといふ盛況でした。この具合では、今後もどの位部数を増やしたらよいか殆んど見当も附かない有様です。これといふのも、鬼才青山櫻州先生の身魂をつくしての御努力と新進の内山一英先生のご尽力によることと感謝して居ります
 窓越しの雲
 (抄録)
▽僕は青山櫻州先生が日少の名誉主筆になられた事を心からお祝申します。我等の櫻州先生、萬歳!萬歳…                (京都市 村田まさ行)
▽記者様何といふ発展ぶり! 日少の十二月號は何といふ喜びを僕等に持つて来たか!青山先生が主筆!入選したもののゝ等級を我等が定める等々実に面目一新です。又僕の愚作を自由詩へ入選とは又後に便りします。全日本の少年の為に、青山先生、しつかり頼みます。奮闘して他雑誌を抜いて日少を第一位に置かれんことを。
                           (鳥取縣 大西赳夫) 
▽僕はさん/\と秋雨の降る晩本屋に行つて日少を買つてきた。日少十二月號… 僕は中を開いて見ておどろいた。これこそ昭和三年最後の輝だ。一路主筆の代りに青山櫻州先生が主筆になられたね。青村、一英、三人よく共同して一月號に負けないやうに立派に作つて下さい。又文藝欄がかはりましたね。僕はこの挙に乗じてどし/\投稿しますからお見捨てなく先生方頼みますよ。       (新潟縣 藤間生)
▽十二月號を読んで一番驚いたのは、青山先生が主筆になられた事です。先生の名文は、私達のあこがれるもの、今後の本誌こそ目覚しいでせう。それから、文芸欄の改革記念時計を、目標に努力した私にとつて何て悲しいことでせう。もうメタル四つ貰つてゐたのに。しかし、本誌の改革の第一歩として仕方ないことでせう。
                           (徳山縣 竹山朝夫)
▽記者先生!此の度は青山先生をお迎えして、日本少年萬歳ですね。実に愉快です。その第一回目の十二月號の出来榮へは表紙からして、スバラシイものでした。長篇物は勿論ですが、野口先生の「決死の投手」はよいものでした。読んで涙ぐみました。内山先生の「フランダースの犬」も一息に読んでしまひました。両先生の来月の御作が待たれます。                    (札幌市 能登建三) 
▽今月號よりあの青葉の夕霧城の青山櫻州先生が主筆に立たれたのは全くの夢の様です。先生益々御健康により日少を輝かして下さい。    (名古屋市 酒井繁雄)  
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