物語学の森 Blog版 文久遣欧使節・杉孫七郎(鴻東山人)の渡航漢詩
文久遣欧使節・杉孫七郎(鴻東山人)の渡航漢詩
2016-12-08 Thu 07:55
杉孫七郎2

 昨年入手した杉孫七郎の書の読解を二又淳先生にご助力賜りつつ試みました。これに杉の『環海詩誌』明治37年を参照してほぼ釈文完成。この韻は、文久遣欧使節(1862)として12月21日(正月22日)に品川を出発してから26日には日暮れの宮崎の日向岬、熊本の南角山あたりの航海をしていた時のものと判明。しかも、架蔵の詩はこれを曙の富士山に置き換えたものだと推定できました。「火輪舟」「火輪船應典號」は、英国海軍の蒸気フリゲート、オーディン号(HMS Odin)のこと。なお、「風欽洋頭」あたりが不審。御教示願います。

風欽洋頭曙色閑
紅峰秀上碧瀾間
殆知航海途差遠
認得日州拝岬山

 火輪舟中作 鴻東山人

 『環海詩誌』  杉重華 

 念二日上途抵品川駕火輪船應典號英国所艤也念三日卯牌閒洋船駛如矢回頭遙見富嶽聳雲表耳

剣崎如剣躍長鯨
巨艦動揺衝浪行
獨倚舷頭望西北
芙蓉峰雪白睁嶸

 念六日日暮青一髪干水天髣髴日向岬也

雲散風収暮色閒
斜陽影落碧瀾間
殆知航海途差遠
認得鎮西南角山
 
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