物語学の森 Blog版 遅すぎたリサーチ
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このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
遅すぎたリサーチ
 『源氏物語』の原稿を進める。50年前の出来事ゆえ、関係者の生没年を記していると、ここ数年で重要な役割を果たした物故者が目立つ。なぜもっと早く調査を始めなかったのか、と思われてならないが、先行研究が「皆無」だと知ったのが最近のことであったから仕方がない。関係者も男性は全員鬼籍に入っている。

 大島本『源氏物語』の佐渡の旧蔵者の家のことも、佐渡の旧家から完全に手を放れた昭和8年となるとさらに時間との戦いであって、辛うじて「田中とみ」なる女性がこの家に存在したことを確認できたのは、調査開始後三ヶ月が経過していた。ただし、戸籍には「田中とみ」なる人物は記載されておらず、田中家縁戚で身寄りを亡くし、引き取られた女性の名前が「とみ」であった。

2016-11-22 Tue 08:02
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