物語学の森 Blog版 「失せ侍し母の歳ほどはこれほどに侍べりけむ」の物語
「失せ侍し母の歳ほどはこれほどに侍べりけむ」の物語
2016-11-12 Sat 08:04
 粗い釈文を御教示にて修正しつつ、「未詳物語切」を校訂して、さらに通釈してみました。一致する物語、いまだ不明です。

…うはの心こそ辛く思すに、「失せ侍し母の歳ほどはこれほどに侍べりけむ、それもあてににうつくしう侍へりしかど、これはなおなお喩へむかたなく侍けるかな。今よりはしばしばも見ずは恋しかりぬべく侍り。あれにも若きものども一二人侍れども、これはかごともおぼし侍らずこそ」など言ひつつ、つくづくとまぼり聞こえ給ふ。「「我が姫君よし」と思ひしはものならざりけり」と見比べられけり。姫君は親と聞きこゆれど、いまだ一度も見え聞こえねば、はづかしくおぼし給ふ。大納言薄色の織物の指貫に紅の

○ 母は亡くなっており、娘は母の亡くなった年頃となっている。
○ 母も高貴で美しい女人であったが、娘は喩えようもない美しさである。
○ 男は、しばしば会わないと恋しくなるだろうと思っている。
○ かの(一案-もうひとりの)女人には若い娘がひとりふたりいるが、(この姫君と比べると)まったく申し訳程度で問題にならない美しさである。 
○ (視点人物の姫君の父と思しき)男は自身の姫君こそが美しいものと思っていたが、思い通りではなかったと見比べている。
○ 姫君は父親の存在は知っていたが、まだ一度も逢ったことがないので、いざ父と初対面して「はずかし」と思っている。
○ (父と思しき)大納言は、薄物の織物の指貫に紅の「…」の衣裳である。
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