物語学の森 Blog版 本橋裕美著『斎宮の文学史』
本橋裕美著『斎宮の文学史』
2016-10-31 Mon 07:22
斎宮の文学史

 著者本橋さんから『斎宮の文学史』(翰林書房)を拝領。日本文学史に描かれた伊勢斎宮を古代文学から中世文学まで射程に20本にまとめられました。しかも、関連未収録の論攷もあり、渾身の力作でありながら、次作への筆力を温存する余裕があります。

 同世代の女性研究者が著作をまとめているのを側聞していますが、第一作の出来映えは、後進となる研究者の目標(高い壁)となることが予想されます。

 ただし、斎宮史料の文献考証が歴史研究の要約に留まり、批判になっていないこと、第二部の要と言うべき、長元四年の託宣事件に関しては、伊藤聡氏は参照しながら、三橋正、上島亨氏ら、最重要文献への言及がないのは残念。また、注記の不統一は校閲レベルでカバー出来たはず。これらは次作の課題として頂きたく思います。
 
 ともあれ、期待を込めて御礼と紹介(そして宿題)まで。
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