物語学の森 Blog版 伊藤鉄也先生編『もっと知りたい池田亀鑑と『源氏物語』』第3集
伊藤鉄也先生編『もっと知りたい池田亀鑑と『源氏物語』』第3集
2016-09-29 Thu 08:39
もっと知りたい池田亀鑑3

 第3集刊行なる。私の座右の書『花を折る』(1959年)の前半部が収められました。「古書を訪ねて/本のゆくへ」は神戸・オリエンタルホテルの阿仏尼本源氏物語の所有者、英国籍インド人・モーデ(modey)の記録。伝本研究の端緒となったエッセイ。
  代表作『馬賊の唄』に関する考察も読み応えがあります。くわえて、資料編もお読み下さい。
 上原編 「復刻・池田亀鑑著作選/悲しく美しい安養尼の話・上下/嵯峨の月/笄の渡/落城の前/咲けよ白百合」
 上原解題「小説家・池田亀鑑の誕生-少女小説編」

  二十代前半に当たる東京高等師範、女子学習院時代の「少女の友」掲載の短編小説集としました。 「悲しく美しい安養尼の話」は、伯耆に残る後醍醐天皇の皇女・瓊子内親王の伝説を小説化したデビュー作で唯一・池田亀鑑名義。「嵯峨の月」は『平家物語』の小督説話に取材した作品。時代性もあって平清盛は極悪好色の悪役です。「笄の渡」は信州坂城の村上義清の側室が武田信玄との戦に敗れて千曲川を渡って逃れた伝説に取材したもの。「落城の前」は山本八重が会津落城に際して奮戦した物語。なんと出家します。「咲けよ白百合」は現代もの。引用される東西の古典が作者の才能を物語っています。

 ぜひ御高架をお願いします。


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