物語学の森 Blog版 黒田徹著『万葉集の構文と解釈』
黒田徹著『万葉集の構文と解釈』
2016-09-23 Fri 08:01
 大学院時代、昭和63年度、渡瀬昌忠先生の上代文学演習は著者と私、そしてなぜか近代文学専攻の女子の三名の履修でした。 唯一、『万葉集』を専門とした著者・黒田徹さんは前著から十年を閲して、粛々と筆を執り続け、二冊目の御本を刊行されました。年賀状でお知らせいただきましたが、ようやく入手、秋の夜長に読ませて頂いています。この初夏、吉田幹生さんが「面白かった、この三つ」(レポート笠間)で取り上げておられました。書肆・万葉書房のサイトを閲覧したところ、書評も出揃いつつあるようです。『万葉集』はまだまだ訓釈の安定しない歌も多い。ましてや『源氏物語』は、本文も実はかなり不安定なところも多いのに、既成の校訂本で、万事、解釈を済ませて理論に嵌め込んでいるのが若い人のはやりもの。

 佐伯梅友流の構文理解の表記法
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  夢にだに<夢尒谷> 見ざりしものを

 も懐かしく読みました。藤井氏の『日本語と時間』の書評も、私の習った文法理論ならこういう批判も有ろうかという示唆も重要。

 巻頭の、渡瀬先生の短歌を最後に紹介します。

   刊行に寄せて
 若き時ゆ病み来し友の 成す論著 励まし止まず 老い病む我を
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