物語学の森 Blog版 池田芙蓉『除夜の鐘』
池田芙蓉『除夜の鐘』
2016-08-10 Wed 16:04

 大正10年1月「諸国物語・阿波国/除夜の鐘」。冒頭の写真は池田亀鑑、24歳。

 讒言によって、父を失い、阿波の国の長者の家に逃れた16歳の白袖君と侍女・紅梅。大晦日の除夜の鐘を聴いたとき、追っ手の武士がやってきて、姫と侍女は自害をして果てた。次の年の除夜の晩、長者の家の前に合掌読経する雲水があった。姫を襲った武士の悔悟の姿であった。除夜の鐘を聴きながら、雲水の目に映るのは、怪火のなか、「左片袖の美しい姫君が首なしの白馬にまたがって、悠々手綱を取って行く」幻であった…。
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