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アスペルガー障害(Asperger Disorder/AD )と研究者の基礎理解 | 物語学の森 Blog版

アスペルガー障害(Asperger Disorder/AD )と研究者の基礎理解

 昨日の続き。結構な勢いで、資料作成中。
 今日はアスペルガー障害(Asperger Disorder/AD )。「あの人は傷つきやすい」「冗談が通じない」。よく聞く言葉ですが、これらの基礎理解があれば、対応は違ってくるもの。直面したときには理解出来なかったことが下記の分類を適用すると理解できます。
 そう言えば、彗星のようにデビューして急接近してきたのに、人間関係が読めず、やたら女性たちにつきまとい、勝手に逆切れして去っていった上、ネット掲示板におかしなことを書き付けたりした迷惑掛けまくりの人が、ひとりふたりありました。とするとその人たちも、さらにはほとほと困りものの老ひ人も、<ひょっとして>」と思い当たることもあるように思われます。研究者もご多分に漏れず、世間相応13%、八人に一人は存在するはず。
 とはいうのものの、適職として紹介されているのは、作家、厳密な締め切りない、辞書編集者(例えば、三浦しをん著『舟を編む』の馬締光也(まじめ・みつや)君の如く)、さらには研究職などがあるもよう。要は、執着がよい方向に回転した場合、ということで、市川拓司さんも、指摘されて自分のことに気付くまで、かなりご苦労されたことが書かれていました。また成功した発達障害有名人より、社会に受け入れられず、自身の方向性が見つからない場合のほうが圧倒的であり、弊害も多いことを記しておく必要があります。

 なお、『舟を編む』の『竹取物語』引用(月の夜に現れ、「月の裏」を営む、かぐや姫のような妻・林香具矢と祖母・タケ)のことは、先の編著『竹取物語の新世界』に入れようとしてして準備していたものの、入れ忘れました。またいずれまとめます。

 ※以下は、この記事を引用しました。   
■コミュニケーションの問題
会話能力は表面上は問題なくできるが、その会話の裏側や行間を読むことが苦手。明確な言葉がないと言葉をそのままの意味で鵜呑みにしてしまう傾向があるため、人の言葉を勘違いしやすく、傷つきやすい面がある。他人と適度な距離感でコミュニケーションをとることが苦手。
■対人関係の障害
場の空気を読むことに困難さがあり、相手の気持ちを理解したり、それに寄り添った言動が苦手な傾向にある。そのため、社会的なルールやその場の雰囲気を平気で無視をしたような言動になりがちで、対人関係を上手に築くことが難しい。
■限定された物事への興味やこだわり
興味やこだわりが強く、いったん興味を持つと過剰といえるほど熱中し、すごい集中力や記憶力を発揮する。法則性や規則性のあるものを好み、異常なほどのこだわりを見せることがある。その法則や規則が崩れることを極端に嫌う傾向がある。一方、この特性は逆に強みとして、高度な研究職等の仕事に活かすことも可能。

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