物語学の森 Blog版 質問を指名すること
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このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
質問を指名すること
 土曜日の研究会では、若手の発言が少ないとして、テーマ委員の司会者が質問を若い人に指名していました。かつての学会では質問のご指名が決まり事で、かならずその道の大家が指名を待って、質問なさっておいてでした。司会者は失礼のないように気を遣ったものでした。ところが、これでは若い人が萎縮して質問せず、結局大家の御意見を拝聴する定型が出来あがっていたことになります。もちろん、この発表内容が、専門の大家にどのように評価されるのか、これは最も重要な聞きどころではありました。
 ご指名がなくなったのは、90年代・平成初頭の中古文学会。塚原鉄雄先生の提案だったように思います。塚原先生は代表委員在任中に亡くなったのですが、いまだにこれは踏襲されているように思います。ただ、すでにそれから25年。組織活性化のためには、若手発言の確保のご指名もまた有効かと思ってはいます。今、学会は若手研究者育成の会か、否かが論争になっている由、先日の学会委員会で否定派の先生の持論を承ったところでした。土曜日の研究会は「若き研究者の集団」ながらちっとも若くない人ばかり発言している、これは自己矛盾ではある。さあ、この自我撞着をどう解消するか。この問題は若手にお任せすることとしましょう。

2016-06-20 Mon 08:09
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