物語学の森 Blog版 野火止・火(樋)の橋のこと
野火止・火(樋)の橋のこと
2016-02-29 Mon 09:21
 3月中旬までバタバタすることが判明したので、4月の発表準備。二つ考えていますが、第一候補について、思いつくまま調べていたところで先行研究をリサーチ。発表時までの先行文献は網羅されていて、むしろ、こちらが独自に持つ文献が少なく、再説ばかりで新見解が乏しくなる可能性も出てきました。

西條静夫「武蔵国の業平伝説とその古跡(一)―志木市・新座市における」 「日本文学風土学会紀事」27号.2004年6月
西條静夫「武蔵国の業平伝説とその古跡(二)―主として春日部市・川越市(上)における」「日本文学風土学会紀事」29号.2006年.6月
西條静夫「武蔵国の業平伝説とその古跡(三)―川越市(下)・東久留米市における 」「日本文学風土学会紀事」30.31合併号.2007年6月
西條静夫「武蔵国の業平伝説とその古跡(四)―東京都(主として西東京市、墨田区における) 」「日本文学風土学会紀事」32号.2008年3月

 以前、『伊勢物語』12段の「火の橋」を話題にしました。「国の守」の家臣の追っ手が野火を点けたのが「火の橋」。この橋についても(一)の論文には鮮明な写真が載せられてあり、散歩ルートで下をくぐったこともあるところ。確かに黒目川一帯から野火止・平林寺あたりは広大な原野で、畑作には野焼きがいちばん合理的な整備法であったろうとは思われました。まだまだ知らないことばかり。

 むかし、男ありけり。人のむすめを盗みて、武蔵野へ率てゆく程に、盗人なりければ、国の守にからめられにけり。女をば草むらのなかにおきて逃げにけり。道くる人、「この野は盗人あなり」とて火つけむとす。女わびて、 
 武蔵野は今日はな焼きそ若草の  つまもこもれりわれもこもれり
とよみけるを聞きて、女をばとりて、ともに率てけり。

 黒目川探訪写真、61.62が「火(樋)の橋」。
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