物語学の森 Blog版 「爛柯」の故事覚書
「爛柯」の故事覚書
2016-02-08 Mon 09:35
 『うつほ物語』「楼の上」下巻、『源氏物語』「松風」巻や歌語「斧の柄朽つ」の原典・「爛柯」の故事のテクストを書き留めておきます。拙著『光源氏物語學藝史-右書左琴の思想』翰林書房、2006年参照。
 『東洋画題綜覧』より
 支那の古代、晋の時に王質といふ樵夫、斧を携へて山中に入つたが、石室山で四人の童子に会ふ、童子が琴を弾くのを聞き、斧の柯の爛るゝをも知らなかつたといふ、又、一説には、童子の棋を囲むのを見て、時の移るを忘れたといふ、王質が童子の棋を囲む処を斧を置いて眺める処を図するのが多い。『述異記』には、童子棋を囲となし、『水経注』には琴を弾じ歌ふを聞くと記して居る

 信安郡石室中、晋時樵者王質、逢二童子棋与質一物、如棗核、食之不飢、置斧于坐而観、童子曰、汝斧柯爛矣、質帰郷閭、無復時人。  (『述異記』上巻、…中国の南朝梁の任・が撰したとされる志怪小説集。2巻)
晋中朝時有民王質、伐木至石室山、見童子四人弾琴而歌、質爛柯聴之、童子以一物如棗核与質、質含之不復饑、俄項童子曰、其帰、承声而去、斧柯?然爛尽既帰、質去家已数十年親戚凋落無復向時比矣。  (『水経注』巻40「漸江水注」)


 神仙譚概説
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