物語学の森 Blog版 追儺幻想-降りかかった災難(ブラック士業もどき)への対処法
追儺幻想-降りかかった災難(ブラック士業もどき)への対処法
2015-12-30 Wed 00:01
  つごもりの夜、追儺はいと疾く果てぬれば、 <歯黒めつけなど、はかなきつくろひどもす>とて、うちとけゐたるに、弁の内侍来て、物語りして臥したまへり。内匠の蔵人は長押の下にゐて、あてきが縫ふ物の、重ねひねり教へなど、つくづくとしゐたるに、御前のかたにいみじくののしる。内侍起こせど、とみにも起きず。人の泣き騒ぐ音の聞こゆるに、いとゆゆしくものもおぼえず。<火か>と思へど、さにはあらず。
 「内匠の君、いざいざ。」
と先におし立てて、
 「ともかうも、宮(彰子)、下(一条院御所の東北の対)におはします。まづ参りて見たてまつらむ。」
と、内侍をあららかにつきおどろかして、三人ふるふふるふ、足も空にて参りたれば、裸なる人ぞ二人ゐたる。靫負、小兵部なりけり。<かくなりけり>と見るに、いよいよむくつけし。(略)
 式部丞資業ぞ参りて、所々のさし油ども、ただ一人さし入れられてありく。人びとものおぼえず、向かひゐたるもあり。主上より御使ひなどあり。いみじう恐ろしうこそはべりしか。納殿にある御衣取り出でさせて、この人びとにたまふ。朔日の装束は盗らざりければ、さりげもなくてあれど、裸姿は忘られず、恐ろしきものから、『をかしう』とも言はず


 『紫式部日記』寛弘五年(1008)師走晦日、一条院御所に泥棒が入り、靫負、小兵部が衣裳を剥ぎ取られる珍事件が発生。これなら笑い話ですが、晦日の夜、御所は消灯時間、女房は化粧直し、裁縫、男達は不在で警護が手薄だったことが分かります。
 
 昨日、某市民税課職員か真っ赤なうそをついたことを記しました。そこで思い出したのが、数年前、まったく洒落にならない『嘘』をついた方がもうひとりあったこと。この方は組織のコンプライアンス担当次長なる肩書きの方だったと記憶するので、「コンプ君」と呼んでおきます。まったくややこしい災難が降りかかったのですが、こちらのアクションに対して、このコンプ君、法令遵守どころか、まったくの無反応だったため、代理人を介して、法に定める保護期間に入ったことを確認する文書を送ったところ、それでも無視。しびれを切らした代理人が電話したところ、コンプ君の家来が「弁護士からお返事します」とのこと。ところが、この文書、受け取ってみると素人の書いたものであることが明らかで、話がかみ合わず、結果、どなたかへ出した文書の使い回しと判明。文面もそっくりの文例がブラック労務士のサイトに見つかり、ここからコピペしたものだったと言うお粗末さ。くわえて、弁護士のしかるべき流儀を踏まえず、一発で「偽弁護士」と分かる代物でありました。ひそかに「オレオレ偽弁護士事件」と呼んでおります。バワハラ指南の弁護士、労務士を、世間では「ブラック士業」と呼ぶことは最近知りました。これは自作自演のブラック士業。その後の展開は、ご想像にお任せいたします。だって法令遵守が必定の「コンプ君」だもの。

  「下人」ぢやなかった、コンプ君の行方は誰も知らない。         『羅生門』ふうに。

 時間が経って分ったことですが、この「災難」、極めて幼稚な思いつきから始まったことと判明。「コンプ君」は命令されて、嫌々後始末させられていただけではありましたが、あまりにも杜撰過ぎました。「コンプ君」に命令した人の話も春には解禁になります。
 いずれにしても、「この道」を「行けばわかるさ」そのものの世界でした。

  十年前には、「堀江メール問題」なるガセネタ事件があって、後味の悪い、不幸な結末に終わりました。「コンプ君」、それくらいたちの悪い話ではある。歴史に学びたいところです。
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