物語学の森 Blog版 「まほふ」は「真秀ふ」か
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このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
「まほふ」は「真秀ふ」か
 昨日の釈文の不審箇所「二代めまほへど」の動詞「まほふ」は『日本国語大辞典第二版』によると、動詞の用例は採録されていませんが、(「まほ(真秀)」の変化した語)ではあるようで、名詞「まほ」だと、「一代め」のあり方の叙述だとして以下の4つのカテゴリーが該当しそうです。

(1)物事が完全であること。そなえるべき条件がよく整いそなわっていること。また、そのさま。→偏(かたほ)。
*落窪物語〔10C後〕一「この落窪の君の御事、まほに知り侍らず」
(2)遠慮なく正面きって事をすること。あらわに内心を行動に出すこと。また、そのさま。
*小馬命婦集〔980〜983頃か〕「人しれぬかげとや頼む葦のほのけふはまほにも出にける哉」
(3)まともな態度をとること。まじめにきちんとした態度をとること。また、そのさま。
*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜下「高麗の青地の錦の、はしさしたるしとねに、まほにも居で」
(4)正式であること。また、そのさま。

 一日、一歩、先日から作成中の系図もまた新たな史実をみつけました。

2015-12-25 Fri 07:36
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