物語学の森 Blog版 剛直な先生と要書房
剛直な先生と要書房
2015-11-04 Wed 07:04
 『竹取物語』の写本で、どうしても閲覧不可能なのが、新井本『竹取物語』。この本の閲覧希望を願い出て玉砕した話は最近、

書評・廣田收著『歌集の中の『紫式部』』「古代文学研究第二次」古代文学研究会、2015年10月19日

に書きました。その所蔵者の追悼記事がオープンアクセスになったことから、その研究人生の詳細について知ることが出来ました。ここには、ボクも閲覧希望でお話ししたことがある令夫人も登場します。注目すべきは、昭和22年から31年までの要書房編集長時代。要書房については、縁者である永井和子先生のインタビューや文章でその詳細を知ることが出来ます。出版リストを見ると、三島由紀夫、川端康成、亀井勝一郎、武者小路実篤に始まり、国文学関係も久松潜一、池田亀鑑らの著作が並び、萩谷先生にも『土佐日記新釈』要書房、1954年があります(数年前、先輩が購入したというから探索中)。先生も中田先生の代講で大学院に出講していましたし、新井本『竹取物語』の所蔵先が、新井氏の妹で剛直令夫人のもとにあると御指南頂いたのも萩谷先生でした。先生が代講したのは剛直先生晩年の病臥の折と判明。論文もほとんど目を通していましたが、『紫式部日記』の影印や古文単語の著作は始めて知りました。やはりまだまだ知らないことばかり。

「前田 善子の紅梅文庫と池田亀鑑の桃園文庫」『もっと知りたい 池田亀鑑と「源氏物語」第2集』新典社、2013年
「「紅梅文庫」覚え書き―目録を中心に」 『源氏物語の展望』三弥井書店、第三輯、2008年

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