物語学の森 Blog版 桃園文庫本「浮舟」巻の本文
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このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。
桃園文庫本「浮舟」巻の本文

  学園祭で時間が出来ました。加藤昌嘉論文「あらためて「浮舟」巻を読み直してみると」「源氏物語読みの現在ー古代文学論叢」武蔵野書院、2015年で指摘された明融本の脱文を、東海大学図書館藏桃園文庫本で確認して見ました。
 結果は、
●明融本と共通する脱文ー一ヶ所
▽明融本脱文を同筆で書入ー一ヶ所 
◎明融本の脱文ヵ所、蓬左文庫本本文に同じく本文ありー一ヶ所
 江戸初期の書写ながら、魅力的な本文を伝えているもよう。いずれ影印を公刊したいと考えています。
  この春、大島本を底本として異文統合をしない方針の註釈の進捗状況をお聞きしましたが、今日の大島本研究の成果は参照してもらって、絶対視は危険であるから、最低限、明らかな脱文ヵ所は注記してもらいたい旨、監修者に要望、進言したところでした。「浮舟」巻は明融本になるのでしょうが、脱文のままだと文意がことなることは必至。いずれにせよ、こちらも公刊を待ってその本文を吟味することになるでしょう。

2015-11-02 Mon 13:37
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