物語学の森 Blog版 『レッドクリフ partⅠ』と諸葛孔明の「流水」
『レッドクリフ partⅠ』と諸葛孔明の「流水」
2015-09-28 Mon 07:24

 先日、呉文光の「広陵散」と諸葛孔明の琴楽について触れました。正確には『レッドクリフ partⅠ』 「音楽での対話」の一場面。

 孔明と周瑜が、互いに腹の探り合いをしながら、降伏か、決戦かへの意志を固めてゆく場面。冒頭は、周瑜の琴曲「流水」に孔明が合わせて心を通わせ始めるという場面で「伯牙絶絃-知音の故事」が用いられています。曲の中でも最も難しい、水がほとばしり流れる場面を合わせています。その後、興に乗ったふたりは「広陵散」のクライマックスを合奏し、言葉に出さずとも戦への意志を固め、杯を交わす、と言う話になっており、「part Ⅰ」では最も重要な場面と言えるところのようでます。
 中国語字幕では「他的琴音已経給了答案」、日本語の吹き替えでは「琴-こと」と聞こえましたが、日本語の字幕を確認すると、
 周瑜の周辺「本題も語らず去るのか」
 孔明「答えは弦にあった。周瑜殿は戦う」
とあるようです。中国では琴の文化が浸透しているので解説は不要なのでしょうが、日本語スタッフには故事や逸話が理解されていないところが、玉に瑕と言うべきか。

  この場面の日本語字幕を紹介するサイトです。 架蔵DVDの字幕とは訳が異なり、複数のバージョンがあるようです。しかも、周瑜の琴の置き方も間違っていることが、はっきりわかります(琴軫が机に載っていること。安定しない上に音が狂います)。
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