物語学の森 Blog版 石川丈山と霊元天皇の琴師
石川丈山と霊元天皇の琴師
2015-08-24 Mon 07:27
 日本琴学中興の祖は東皐心越(とうこう しんえつ)(1639-1696)とされていますが、石川丈山(1583 - 1672)も晩年過ごした詩仙堂(1641年~)に宋琴・陳眉公琴を遺しています。労作・岸辺成雄『江戸時代の琴士物語』(有隣堂・2000年)には、賞玩物として所有したとする説と、門下には弾琴をものした人見竹洞(1638-1696)らのあることから、同世代の朱舜水(1600-1682)から学んだとする仮説を示しながら、接触の記録はないことから、丈山の「琴師がわからない」としています(116頁)。

 また、霊元天皇(1654-1732)が、享保14年(1729)二月三日、詩仙堂に行幸して陳眉公琴をご覧になり、翌々16年の七月から九月まで宮中に借り出して、四本の絃を張り直して自ら弾奏、古錦の琴袋を下賜して返納したとある事実。なお、霊元天皇の琴師はやはり「不明」とのこと(同書199頁)。

 東皐心越の琴が、徳川昭武・勝海舟を介して皇室に献上されたことは以前書きました(宮内庁三の丸尚蔵館現蔵)。
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