物語学の森 Blog版 坂本龍馬書・梁川星巖「七言絶句 楠中将」 
坂本龍馬書・梁川星巖「七言絶句 楠中将」 
2015-08-01 Sat 08:06
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梁川星巖 寛政元年(1789)~安政五年(1858)。
 一説に作者を徳川斉昭 寛政十二年(1800)~万延元年(1860) とするものもある。下記のように本文異同あり。

豹死皮留豈偶然   豹死して皮留む  豈に偶然ならんや  …「留皮」
湊川遺蹟水連天   湊川遺蹟の水 天に連なる
人生有限名(無)   人生有限なるも 名は盡くる無し    …「無」欠
謁氏精忠萬古傳   謁せし氏の精忠 万古に伝ふ        …「謁-楠」

 楠中将         龍馬書

 龍馬は楠木正成に傾倒したことはよく知られています。「豹死留皮」は王彦章の著名な成句(『新五代史』「死節傳・王彦章」)「豹は死して皮を遺す。人は死して名を残すべきである」を踏まえ、正成の威徳を偲ぶんだもの。
 
 龍馬の楠木正成にちなむ和歌。

 湊川にて
月と日のむかしをしのぶみなと川流れて清き菊の下水

 湊川は勤王志士、吉田松陰、久坂玄瑞、西郷隆盛な どが、楠木正成の墓碑に天皇への忠節を誓ったと言われています。湊川は勝海舟の神戸海軍操練所に近く、ここで龍馬も塾頭として軍事兵法を学んでいたところ(元治元年(1864))。「菊の下水」は楠木正成が後醍醐天皇から授かった家紋を詠み込んでいるようです。

来週の古典講座で披露したいと思います。
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