物語学の森 Blog版 道真「停習弾琴」覚書
道真「停習弾琴」覚書
2015-07-26 Sun 09:45
 科研費研究成果公開促進費の原稿も追い込み。「琴學史」概説に以下を書き加えました。詳しくは『光源氏物語學藝史』参照。
-------------------
貞観十二年(八七〇)頃、菅原道真は、「弾琴習ふを停む」(『菅家文草』巻一)を書き残している。
 停習弾琴
偏信琴書学者資 三余窓下七条糸
専心不利徒尋譜 用手多迷数問師  
断峡都無秋水韻 寒烏未有夜啼悲
知音皆道空消日 豈若家風便詠詩

「三余窓下」は白楽天の「北窓三友」を踏まえる。「秋水韻」は竹林の七賢、阮咸の「三峡流泉」、「夜啼悲」は李白の詩を琴曲とした「烏夜啼」を詠み込んでいる。また「知音皆道空消日」は、伯牙、鍾子期の「知音」の故事を踏まえている。もちろん、『白氏文集』の影響が強く楽天が琴を携行して江州(現西江省九江市)の司馬左遷時代を過ごしたことから、文人貴族の嗜みを志向したことによるものであろう。
----------------------

https://youtu.be/BojglHO0qWQ
別窓 | 右書左琴の巻 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<越後へ。 | 物語学の森 Blog版 | 海風の吹く野球場>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 物語学の森 Blog版 |