物語学の森 Blog版 『日本少年』20巻12号、池田芙蓉『馬賊の唄』、青山桜州『祖国のために』
『日本少年』20巻12号、池田芙蓉『馬賊の唄』、青山桜州『祖国のために』
2015-07-01 Wed 06:41
『日本少年』実業之日本社、 大正14年(1925)12月号。
 池田芙蓉「馬賊の唄」は前篇12回。新刊の真珠書院版では、この巻のみ桃源社版ではなく、この雑誌本文に拠った由。
 青山桜州「祖国のために」は、主人公・山田勇が村田理学博士の設計した、水陸を駆け抜けるふたつの「あさひ号」を操って、来るべき第二次世界大戦に向かって勇躍する物語の第20回。ただし、「親愛なる日少愛読者諸君」として、著者からいったん擱筆する旨のメッセージが添えられています。次号からは村岡筑水による続編「栄光の旗手」の来月号予告。その青山桜州は、長編勤王熱血小説「乱刀の巷/画・高畠華宵」の執筆広告。小説家・池田亀鑑が月に70枚、100枚を書き下ろしている絶頂期の一冊です。十数年後に第二次世界大戦がほんとうに起こるだろうと予見していたのかどうかも気になるところ。

 下は、高畠華宵の挿し絵と、次号予告。

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