物語学の森 Blog版 鴻東山人・杉孫七郎の書。
鴻東山人・杉孫七郎の書。
2015-06-22 Mon 06:49
杉孫七郎2

 明治23年(1890)、6月23日の『海舟日記』に、
 滝村小太郎、岡本黄石、鈴木重嶺。杉へ話し、毛利家書籍。

とある、「杉」は杉孫七郎(1835-1920)のこと。長州藩の重鎮にして当時、子爵。のち枢密院顧問官(佐渡時代の大島本『源氏物語』と桃園文庫『光源氏物語傳來史』p155-156参照)。杉家は、戦国時代の大内氏歴代家老の家。杉自身、大内氏歴代当主の書状を収集して手鑑としていた由。これらは現在の当主によって県立山口博物館に寄贈されています。

 『花燃ゆ』の主人公・杉文の父百合之助との系譜的関係がはっきりしませんが、植木五郎右衛門の次男として生まれ、杉彦之進盛倫の養子となり(考之進は誤り)、藩校明倫館、松下村塾で学び、吉田松陰(1930-1859)に師事。伊藤博文ら岩倉使節団(1871-1973)に先駆けて欧米諸国を視察しています(1861-1863)。勝海舟の腹心のひとりと言ってよいでしょう。

 文人としての号は鴻東山人、他、松城・聴雨、さらに今業平等、二十数種を使い分けていた由。今業平は恋歌用なのか。さらに調べてみます。
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