物語学の森 Blog版 定家の衒学趣味と書誌相承の謎
定家の衒学趣味と書誌相承の謎
2015-06-01 Mon 08:23
 盛会の中古文学会に出席。初日の地震には巻き込まれず、朝の新聞でびっくり。中には山手線三時間缶詰の先生もいて、大江戸線経由であったために難を逃れたことを知る。懇親会で、「『原中最秘抄』の奥書にある「於炎暑之燈下陵汗校合愚本。…」とある定家の衒学趣味的言辞が、國學院大学藏の親行本『新古今集』奥書にも、定家の言として同じ文言が引かれていて問題にすべきところ(池田利夫『新訂 河内本源氏物語成立年譜攷』82-83頁)、あなたの本(『光源氏物語傳來史』)では触れていない。どう考えているか」と等の質問があったので気になって日曜日はいつもよりさらに早起き。
 「定家は同様の表現を、奥書でも跋でも繰り返し使うから」との答えを用意したものの、いまひとつの感。河内本は源氏八本、『新古今』も八本校合ときて、まだ編者に存命者もいた時代、校合過程や数字の類似性も気になりますが、確かに、奥書そのものが後から書かれた混同の可能性もあり、一概には結論できません。なお、調べみたいと思います。
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