物語学の森 Blog版 文献学の良いところ取り
文献学の良いところ取り
2015-05-29 Fri 07:11
 『複数化する源氏物語』を鞄に入れて読んでいます。『源氏物語』研究を志すみなさんにはぜひ読んでいただきたい論文が並んでいますが、執筆者のみなさんは、ともに自説の評価に満足していないジレンマも読みとれます。確かに、膨大なデータ収集と校合、そして整理に時間を傾けた論文をスルーされたり、あっさり良いどころ取りだけされたのは本意ではないかも知れません。そう言われれば、このわたくしも該当するか…。なかには馬耳東風で、研究史を無視する方もあるようですが、この本の執筆者は多く誠実に研究史に向き合って真っ向勝負を挑んでおられるところに価値があると思います。

 今回は言及がないけれども、徳川・五島本『源氏物語絵巻』を論ずる際に、現行校訂青表紙本文で論ずるのは、そもそも本文が違うので、やはり詞書と、それに近接する保坂本を底本にする必要があるでしょう。これが現在のところ、最も根本的な問題になってきたと思います。
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