物語学の森 Blog版 飯島本『源氏物語』「藤袴」巻の本文系統。
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飯島本『源氏物語』「藤袴」巻の本文系統。
 先日の報告に刺激されたので、飯島本の「藤袴」巻をつぶさに調査。解説では「別本」と分類してあり、大沢本ともども、この巻には「別本」の存在が知られていなかったところ、この十年の間で二本が加えられたことになります。
 最新の加藤校本では「青表紙本」として校合されているので、見解の異なるところ。飯島本には、巻末には二項目の、いわゆる「第一次・奥入」があり、形態論的には青表紙本の性格を有しています。本文の性格は、分類に値する決定的な異同と言うより、書写を繰り返す中での経年的な本文転化と言い得るものであると言う位置づけが出来るようです。


2015-05-20 Wed 06:45
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