物語学の森 Blog版 長勝院の旗桜、そして道興准后
長勝院の旗桜、そして道興准后
2015-03-21 Sat 07:36
 公開講座を終える。『伊勢物語』と武蔵野の話をしたところ、出席者の生徒さんから、道興准后の和歌が残されていることを教えていただきました。

 志木市柏町に残る長勝院後の旗桜は、平安末期の貴族で田面郡司・藤原長勝の柏城跡とされています。そして、なんとここは、郡名からも明らかなように、『伊勢物語』武蔵野章段の「入間の郡、三芳の里」に登場する母を藤原氏とする娘の家のモデルとされてきたようです。さらに「野火止」の娘もこの長勝の娘という伝承になっていました。

 新座郡(にいくらごおり)にちなんで、室町時代の聖護院門跡・道興准后(1430-1527)がこの地を訪れ、その折りに詠んだ和歌も残されているようです。 『廻国雑記

 わか草の つまも籠もらぬ 冬されに やがても かかる野火止の塚 (国歌大観・私家集大成未収)

 「田面沢村」は川越市に編入され、駅名も存在したようですが廃止され、現在はJR西川越駅となっているとのことだから、当時は「三芳野村」(現・坂戸市)とともにこの村を『伊勢物語』の里だと考えていたようです。一冊書けそうですね。

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