物語学の森 Blog版 宗尊親王と『徒然草』
宗尊親王と『徒然草』
2015-01-28 Wed 07:31
 その昔、検定教科書『古典講読 枕草子・徒然草・評論』を作った関係もあって、月一回、『徒然草』を読んでいます。昨年、作者の伝記がほとんど書き換えられたこともあって、予習も前提から見直しながら。

 宗尊親王の文事は、蹴鞠の飛鳥井家とも深く関わっており、源氏学においても書くことの出来ない人物。これを通史的に勉強する必要性を痛感しました。


 鎌倉中書王にて御鞠ありけるに、雨降りて後、未だ庭の乾かざりければ、いかがせんと沙汰ありけるに、佐々木隠岐入道、鋸の屑を車に積みて、多く奉りたりければ、一庭に敷かれて、泥土の煩ひなかりけり。「取り留めけん用意、有り難し」と、人感じ合へりけり。 この事を或者の語り出でたりしに、吉田中納言の、「乾き砂子の用意やはなかりける」とのたまひたりしかば、恥かしかりき。いみじと思ひける鋸の屑、賤しく、異様の事なり。庭の儀を奉行する人、乾き砂子を設くるは、故実なりとぞ。(第177段)
別窓 | 徒然草 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<牛に引かれて 布引温泉 | 物語学の森 Blog版 | 四谷で物語研究会例会>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 物語学の森 Blog版 |