物語学の森 Blog版 河内学派の源氏八本
河内学派の源氏八本
2014-12-06 Sat 10:56
 少し時間が出来たので、河内学派の、いわゆる源氏八本の逸文をぼちぼちデータ化することにしました。このうち、河内学派とはくくれないところもありますが、底本は河内本の『河海抄』の逸文を拾ってみると、名のみの本もあり、逸文が確認できるのは、「従一位麗子本」「五条三位俊成本」「京極中納言定家本」これに「親行本」のみ。それなりに面白い文章が書けそうです。

一、或説云、此物語をば必ズ「光源氏物語」と号すべし。いにしへ源氏といふ物語あまたあるなかに光源氏物語は紫式部が製作也云々 。是今案之儀歟。作者紫式部寬弘六年ノ日記ニ「源氏物語の御前にあるをよませ給」とあり、『水鏡』にも紫式部が源氏の物語とかけり。 代々集の詞これに同じ。
抑物語証本一様ならざるか。行成卿自筆の本も悉ク今世に伝はらず。源光行は八本をもて校合取捨して家本とせり。所謂
二条帥(ノ)伊房本
冷泉中納言朝隆(アサタカ)本
堀河左大臣俊(シユンボウ)房(トシフサ)本、号黄表紙、左大臣書銘
従一位麗子(リシ)本 土御門右大臣女、号京極北政所
法性寺関白本 唐紙ノ小草子、号尚侍(シヨウシ)本
五条三位俊成本卿本
京極中納言定家本、号青表紙
等也。各雖皆為証本、皆有異同、猶勘合(カンガヘアハセテ)古本。且可加了見者那。善者(キニハ)従之古人ノ美言(ビゲン)也。 
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