物語学の森 Blog版 藤井貞和校注『落窪物語』の本文批判
藤井貞和校注『落窪物語』の本文批判
2014-11-15 Sat 06:03

落窪物語 (岩波文庫)落窪物語 (岩波文庫)
(2014/11/15)
藤井 貞和

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 校注者、校正の畑さんから拝領。ありがとうございました。藤井さんは、加藤昌嘉さんの藤井批判を受けて、

「学者の責務として、できるだけ合理的な解釈案を示し、それに基づいた改訂本文と訳注を提供する」「注釈者によって咀嚼された“読解に足る本文”を提供する」というのが「氏の方法」だと言う。それって、近世や近代の学者たちが本文をいじり回してきた、これまでの国文学と同じじゃないか? 新編全集は加藤氏の言うのに近い方針で作られた本文である。氏の『揺れ動く『源氏物語』』は新編全集を支えてしまうことにならないだろうか。好漢、語るに落ちた本といわれてもしかたがない。   「本文、底本、揺れ動く『源氏物語』、研究者」「物語研究会会報」四三号、物語研究会、二〇一三年六月。

 と記され、自身の本文批判の手続きを確認しておられました。
 今回は、その方法的な手続きの指針から、九条家本本文を可能な限り尊重し、底本の誤脱と認められる場合に限って校訂する指針をさらに徹底されて、新大系の「読みとりの基幹にいくつもの変更を加え、すっかり書き換え」た説述となさった由。流布本の末尾に重大な本文異同のあることはよく知られており、論文も重ねられているところ、新大系を傍らに精読させていただきます。ありがとうございました。
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