物語学の森 Blog版 中川照将『『源氏物語』という幻想』、菊池勇次郎『浄土信仰の展開』
中川照将『『源氏物語』という幻想』、菊池勇次郎『浄土信仰の展開』
2014-10-03 Fri 06:58

『源氏物語』という幻想『源氏物語』という幻想
(2014/10/10)
中川照将

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 中川さんから拝受。ありがとうございます。十五年ほど前、『源氏物語研究集成』第13巻、源氏物語の本文、風間書房所収の「青表紙本の出現とその意義」を頂戴したことがありました。例の『源氏物語』諸本二分類説を引用していただいたわけですが、その後、そのまま本に収めることは不可能なほど研究史は大きく展開、御論は第一部「現在の『源氏物語』は、かつての源氏物語と同じものではない」に装いを変えて置かれました。「青表紙本は改竄の筆が入っていない≠作者原本」と言う理路が、根拠曖昧で、実は「幻想」に過ぎないと言う、今日の『源氏物語』研究の大前提に関する再考を促すもの。さらに言えば、池田亀鑑の言う、『源氏物語』原本と現存諸本を繋ぐ「晦冥の部分」に関する諸説を整理し、問題点を検証してくださいました。
 大島本の欠巻とされる「浮舟」巻は、先日も書き記したとおり、桃園文庫に存在します。もちろん、後代の補筆ながら、『源氏物語大成』研究資料篇に「奥入」が翻刻されているものですから、ぜひご研究いただきたく思います。
 第二部第一章の「長慶天皇所持定家筆本に対する評価」もまた蒙を啓かれました。

浄土信仰の展開浄土信仰の展開
(2014/10)
菊地 勇次郎

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 監修の三橋先生から書簡とともに拝受。巻末の「『浄土信仰の展開』刊行にあたって―菊地勇次郎先生の人と学問」は感銘を以て拝読。恩師の遺稿集の話は何年も前から聞いていましたが、没後22年、様々な困難を乗り越えて刊行に漕ぎ着けたこと、その心意気が尊敬に値するのです。
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