物語学の森 Blog版 池田芙蓉『馬賊の唄』
池田芙蓉『馬賊の唄』
2014-09-22 Mon 07:28

馬賊の唄 (パール文庫)馬賊の唄 (パール文庫)
(2014/01)
池田 芙蓉

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 池田亀鑑の小説で単行本化されたのはこの一冊のみ。その名もゆかしい桃源社版も持っていますが、いかんせん、造本に難があり、捲りにくいので、真珠書院の新装版を購入。『浜松中納言』『松浦宮』、そして『西遊記』に想を得て翻案した冒険少年小説と括っておきましょう。中国で行方不明になった父親を捜すため、主人公・山内日出男は上海から愛馬とともに旅に出て…というあらすじ。本書は桃源社版でも前編のみであって、後編には、再び冒険に出た主人公が、湖水の大怪獣の退治に向かうという話。「日本少年」、なんとか探し出して見ましょう。
 後半の共著者・高畠華肖の絵は、先日、弥生美術館で鑑賞できました。弁護士の初代館長さんがファンで、コレクションを公開しているとのこと。若き日の美輪明宏さん風の妖艶さを彷彿とさせます。

 下は地元松山の高畠華肖ロマン館でブローチにアレンジされた山内少年。


高畠華宵・大正ロマン ブローチ(馬賊の唄)高畠華宵・大正ロマン ブローチ(馬賊の唄)
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高畠華宵大正ロマン館

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 快晴の日曜日、某氏が群馬県立の和漢比較文学会に行くという話をしたので、「いっしょに行くか」と言う話になり、関越自動車道で出かけました。近くに高崎玉村スマートICが開通、ここから十分程度で会場へ(所要時間1時間)。拝聴した「須磨」巻の漢籍引用の発表の中で、『源氏物語』引用本文と『仙源抄』の「定本=定家本」が異なっており、帰宅してあれこれ調べました。調査結果はまたいずれ。

 大島本の本文と傍記は以下の通り。
 
 朱合点/ (墨傍記)菅丞相ハ物知らぬ馬屋のをさに対シテ歌作給ヘリ  
…むまやのおさにく
駅長莫驚時変改 一栄一落是春秋
しとらするひともありけるを…

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