物語学の森 Blog版 森野正弘著『源氏物語の音楽と時間』
森野正弘著『源氏物語の音楽と時間』
2014-09-14 Sun 07:56

源氏物語の音楽と時間 (新典社研究叢書 262)源氏物語の音楽と時間 (新典社研究叢書 262)
(2014/09/11)
森野 正弘

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 森野さんから新著拝領。前著が少部数の学内助成出版であったことから、稀覯本となっていたところ、前著所収論文にも入念な推敲が加えられて装いも一新、『人物で読む源氏物語』にも再録させていただいた「頭中将と和琴/光源氏と琴の琴」、『源氏物語』の音楽研究の金字塔「明石入道と琵琶法師」など、必読の論攷が並びます。個人的には「化粧する光源氏/目馴れる紫の上」は講義の際によく触れる論文。二項対立型の「…/…」を有効に用いて、『源氏物語』の音楽と時間を解明した力作、ぜひ御高架をお願いします。

 『うつほ物語』の研究会を通じて、公私ともにいろいろな御教示を賜りました。数年前、勤務先に所蔵される長州藩関係の文献をお探しいただいたこともありましたし、昨年の今頃も、森野さん主催のシンポジュウムに伺いました。膨大かつ錯綜化する研究史を整理する能力は学界でも屈指の方。信用も絶対的な方で、自著の書評をお願いしたしたところ、勘所を押さえた一文を寄せて下さいました。
 龍谷大学の学会でお会いしたときも、ボクを批判する論文が発表された直後でしたが、本来、批判すべき対象の論攷があるのにもかかわらず、論理がねじれて、おかしな上原批判になっている、と的確な読みとりをなさっておいでで、溜飲を下げた思いがあります。研究史に残る大著は若いときから網羅的に押さえられていて、大朝雄二先生の大著『源氏物語正編の研究』『源氏物語続編の研究』に関する見解を披瀝されたときには、まさに蒙を啓かれた思いがしたものです。今後とも森野さんの研究動向に目が離せないことは、言うまでもありません。
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